酢 卵          2020.4.13
  
  ボクは以前から細い割にはメタボで、すでに10年ぐらい前から高脂血症、高血圧で血栓予防の薬を飲み、糖尿病予備軍と言われてきたが、最近急激にHbAlc が上昇
し、医者から軽い糖尿と言われた。一つに家系的な因子もあるのだが、今まで好きなものを、好きなだけ食べてきたのも事実であり、自業自得というものだ。

  こんなことを友達に話すと、彼は酢卵を飲めと真剣に勧めてくれた。何でも酢に生卵を漬けて数日放置すると簡単にでき、彼自身も薬では効果がなかった糖尿病がそれを飲んで治ったという。

    何とも気持ちの悪い飲み物だと思ったが、「モノは試しだ」という何時もの野次馬根性が頭をもたげ、さっそくネットで「酢卵」を検索した。

    あるわあるわ、効能、作り方、市販品の広告等がたちどころに集まった。全く便利な世の中になったものだ。要は完全栄養食品といわれ、アルツハイマー予防、生活習慣病予防、抗酸化作用、美肌・風邪の予防などに効果があるといわれる卵と、食欲増進、カルシウム吸収の促進、内臓脂肪の減少、血糖値の上昇抑制、血圧下降等の効果が知られている酢を混ぜ合わせて一層の効果を期待するという一種の民間療法で、結構、根強い信奉者がいるらしい。

  実はボクは数年前から、高知で教わった「梅酢」(梅酒のリカーの代わりに酢を使う飲み物)を毎年仕込んでおり、毎日飲んでいる。その梅酢を使って酢卵を作ってみることにした。

 生卵4個をよく洗い、表面を乾燥させガラス瓶に入れ、それらがひたひたに漬かる程度に梅酢を入れ室温に放置した。たちまち卵の殻から細かな気泡が生じ、殻がどんどん溶けてゆく。   
 
 
 3日も経つと、殻がほとんど溶け、中のブヨブヨした卵膜が現れてくる。  ビンの底には溶けて粉状になった殻が沈殿し、酢の表面にはアクを含む泡が層をなし、実に気味の悪い液体になる。 これをメッシュでろ過し、薄皮を破って卵白、卵黄を出してろ液に入れ、撹拌して出来上がりだ。出来上がった液体は黄みを帯びさほど不味そうでもない。飲んでみると、酸味がまろやかになり、生では判らなかった糖の甘みが強く感じられ、決して不味い飲み物ではない。これを毎日1回30ccぐらい飲む。 効果のほどは判らない が、少なくとも有害ではないだろう。
   同時に摂食、ウォーキングなども始めたが、正直なところこれらの効果の方が期待できそうだ。
 
  
  後日談:結果的に液体の見た目が気持ち悪いのと、常に作らねばならないので
         長続きしなかった。やはり、医者からもらう薬をきっちり飲むのが一番良い。