餌台に集まる小鳥たち
 2015年度
2015年1月19 日
 車庫の屋根の屋上を利用し金魚を飼育していた頃、屋外でエアーポンプを置くのに作った小さな屋根付き台が空いたのを利用し、これを植木鉢に刺した棒の先にガムテープで固定して、小鳥用の簡易餌台を作った。これに水、ビスケット粉末、煮干しの粉、ミカンの輪切りなど置いて観察することにした。この4坪ほどの屋上菜園は、ボクの2階の書斎机が置いてある東側の窓から覗け、PCの前に座りながらでも観察できる。家の周囲の狭い庭には、生垣代わりにウメ、スダチ、ユズ、グミ、キンカン、スモモなどの実のなる木があり、その実や木に付く虫、屋上菜園の青野菜やそれに付く虫、ミミズなどを狙って、日頃からヒヨドリやメジロ、時にはシジュウガラ、エナガ、ジョウビタキなどがやってくる。
はてさて、この餌場にどんな鳥がやってくるか、観察することにした。
 この日は午後から卓球の練習に行っていたが、 午後4時半ごろ帰ってくると、メジロが餌台の止まり木に止まっていた。腹いっぱいミカンを食べたのか、止まり木で10分ほど放心状態で休憩してから飛び去った。
 1月20日:この日は仕事のため観察できず。家内の話では、ヒヨドリが何度も来て騒いでいたらしい。メジロも来ていたが、ヒヨドリに追い出されているようだという。ミカンの実は完全に食べられていた。餌台の争奪戦が始まっているような気配だったという。
 1月21日:一日観察。9時ごろ餌場を調べると。ミカンは完全に実が食べられていたので、ボクの自家製のマーマレードをその中に入れた。するとすぐに雌雄の2羽のメジロがやってきて、美味そうにマーマレードをつついていた。その後10〜30分おきに入れ替わり立ち替わり、時には単独で、あるいは2羽一緒に、何のためらいもなく餌を食べにくる。1、2分間餌を食べては餌場を離れ何処かえ行く。同じメジロと思われた。マーマレードを大変気に入ったらしいく、他の餌には見向きもしない。また途中、菜園に降りて虫などを探している時もあった。
   ヒヨドリも何度もやってきたが、こちらは大変用心深く、周囲の木に止まっては、餌場の様子を見ているようだった。メジロがやってくると何度かヒヨが追い払いに来るようなそぶりを見せたが、喧嘩にはならなかった。3時半以降にメジロが来なくなってから、一羽のヒヨドリが餌台のマーマレードを美味そうに食べているのを確認した。その後は小鳥は来なかった。今のところ、メジロとヒヨドリの喧嘩は見られない。
 1月22日 雨
 朝、雨の合間にメジロ夫婦がやってきたが、その後は何も来なかった。小鳥は雨の日にはあまり行動しないようだ。

 1月19日 毎日何度もやってくるヒヨドリ夫婦?の一羽の右目が塞がっているのに気付いた。初め偶然右目を閉じた瞬間が撮れたのかと思っていたが、よく観察しているとどうも頭を傾げる動作が多く、双眼鏡で観察すると、やはり何時も右目を閉じている。また正常の鳥より少し臆病で、絶えず周囲を気にしているかの如く頭を傾けたり動かしている。また何かの拍子にすぐ飛び去ってしまう傾向がある。両眼が見えなければ距離感覚が鈍り、木の枝や止まり木にも止まりにくいのではないかと思うが、普通のヒヨドリと同様、問題なく生活をしているようだ。
  2月6日。ヒヨドリ夫婦は隣の椿の木陰に潜んで、餌場を監視している。メジロがやってくるとさっと飛び出してメジロを威嚇する。餌場を見張る一方、プランターの芽キャベツやブロッコリーの新芽もついばむ。彼らのやりたい放題だ。しかしメジロは隙を見てさっときて練り餌をついばみ、さっと去ってゆく。ヒヨドリは練り餌よりハッサクや青野菜を好む。メジロはもっぱら練り餌をついばむ。雨の日は両者ともあまりやってこない。今のところ他の鳥は来ない。多分これからも来ないのではないか。
 2016年度
  1月15日、昨年に引き続き、今年も餌台を設置した。ただし練り餌は止め,餌台の器にはヒエ、アワなどの小鳥用の撒き餌を、また牛脂はカラスの略奪を防ぐため蚊取線香入れを改造した中に入れ餌台に吊り下げた。その他、ハッサクや夏ミカンを輪切りにしてスモモの枝に刺した。予測通り撒き餌にはスズメが、ミカン類にはメジロやヒヨドリが、牛脂にはシジュウガラとメジロ、まれにエナガも来てくれた。集まる小鳥に引きつられ、ツグミも来てくれたが、彼はもっぱらプランターの底に住むミミズを狙っていた。牛脂を狙いカラスもしばしば来たが、名案の蚊取り線香入れに阻まれ、そう簡単には食われなかったが、最後には細かい網を破られた。