新潟県の潟湖と佐渡の朱鷺色に染まる野生トキ
日 時:2019年10月26日(土)〜28日(月)
主 催:ワイバード
バードガイド:中野泰敬
参加者
10月26日(土)
 佐潟
佐潟より角田山を望む 
コガモ 
オオタカ(若鳥)  トビ 
カワラヒワ 
 福島潟
コハクチョウ   コガモ
チュウヒ  ノスリ
 オナガ
 ノスリ ヒシクイ 
 瓢湖 
瓢湖 
 コハクチョウ オオハクチョウ 
コハクチョウ  オオハクチョウ 
ハクチョウの塒入り 
10月27日(日曜日) 
 「カーフェリーときわ」にて新潟港出発(9:20発)
両津港到着(11:50) 
トキの森公園見学 
元北海道で大動物獣医師だった葉梨輝夫氏(麻布大卒)が案内して下さり、説明が抜群に面白かった 
 ショウジョウトキ(南アメリカ北部) ムギワラトキ(オーストリア) 
日本で最後の一羽だったキンのはく製とその骨格標本  
屋内飼育で繁殖させているトキ 
トキを求めて郊外探鳥(トキの森公園周辺)
コハクチョウ幼鳥、マガン、ヒシクイ  手前マガン(鼻シロ)、奥3羽ヒシクイ(鼻クロ)
 コハクチョウの群れ
初めてのトキとの出会い 
何かをくわえ食べた 
田園の端に立つ枯れた杉の大木の枝で羽を休めるトキ 
塒(ねぐら)で羽を休めるトキの群れ (15:01)
山下 清画伯の母の実家の庭からみた風景。池の左手の森がトキの塒
 塒近くの刈り取りの済んだ田で毛繕いをしたり最後の餌を漁るトキの群れ(15:15)
塒に帰るトキの群れ (15:16)
単独で塒入りをするトキ 
塒の前の池で水浴びをするトキ 
 28日(月)
 塒立ち(5:57)
周辺の散策 
餌を漁るトキ  
 トキの飛翔
 木に止まるトキ
朝食後、佐渡島最北端・弾崎灯台付近へ
  はじき野のフィールドパーク跡地で探鳥した。キクイタダキ、ヒガラ、コガラ、ヤマガラ、シジュウガラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、キセキレイ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、ベニヒワ、レンジャク、アカゲラ等、多くの小鳥の声や飛ぶ姿はチラッと見たが、落ち着きがなく飛び回ったり、移動したり、遠かったり、結局写真に撮れたのはミヤマホオジロ一枚だけ。
 近くのSADO二つ亀ビューホテルで昼食を摂り、両津方面へ戻った。
 ミヤマホオジロ SADO二つ亀ビューホテル 
 大野亀  二つ亀
再びトキの森公園付近へ向かう 
ウミウ  ウミネコ 
 トキの群れ カエルを食べるアオサギ 
ノスリ 
塒のトキ(14:12)
 トキの飛翔(14:26)
 両津港
ウミネコ   ミサゴ
以上 
  まとめ:時間的制約のなかで効率よく探鳥するのはなかなか難しい。今回の探鳥の旅の前半はわずか1日で新潟県の3つの潟湖を巡ったが、それぞれの湖の環境は非常に異なり、そこで暮らす鳥達の生活にもそれなりの変化が見られた。例えば瓢湖は一番小さく観光化しており、水鳥は他の湖のそれとは異なり、非常に人慣れしている。一方福島潟は一番自然が保たれていて広く、鳥達から人に近づいてくることはない。佐潟はちょうどその中間で、水鳥達は人と適当な間隔を保っている。いずれの湖も、もっと時間をかけ鳥を観察できれば、さらに楽しいところである。
 新潟港から両津港までの間は海鳥を期待していたが、船に付いてくるカモメ、ウミネコ、ミヤコドリの他、港内にミサゴ、ハヤブサが居たに過ぎなかった。残念ながらハヤブサは見損なった。船に付いて港間を往き来しているカモメやウミネコが結構いるらしい。
 佐渡島のトキは思ったより容易に見ることができ、短期間ではあったが一応満足することができた。。特にトキの森公園周囲の田畑には、かなりの数のトキが餌を食んでいた。ただそれ以外の処へは行かなかったので、島全体の状況は解らない。トキも良かったが、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガンやヒシクイも良かった。もっとじっくり見られたらさらに良かったのだが。
 その他の鳥も、ゆっくり探せば渡りの途中の鳥が見られ、それなりに面白いと思われるが、その時間的余裕がなかったのは残念だった。しかし、トキも良く見られたし、ハクチョウの飛翔の姿も撮れたので、まあまあ満足できる探鳥の旅だった。
 2日間、同室であった静岡の鈴木智丈氏(82歳)は、日蓮宗の僧侶とお聞きしたが、もう何十年も探鳥をされており、探鳥家の中でも名の知れた方で、わずかな間であったが教わることが多々あり、楽しい旅をさせていただいた。
 佐渡島は、想像以上に大きな島だ。そう簡単に全島を巡ることはできない。今回は観光は一切しなかったが、もう一度観光も兼ねゆっくり来たいと思った。